足羽川の堤防沿いを歩きながら考える。
福井市には5時になると流れる音楽がある。
小学生の自分は、その音楽が聞こえてきたら「早く帰らなきゃな」と思ったし、中学生の自分には「もうすぐ部活始まるぞ」と急かすような音楽であった。
大学は、都会へ進学し聞く機会は無かったが、大学4年になって帰省し、将来何しようかとずっと悩んでいた自分に鐘は「おかえりなさい」と語りかけてきた気がしてなぜか涙がでてきた。
「鐘」を聞くと、福井の澄んだ空気と湿った空模様、家族の温かみや友達のありがたみが心の中に響き渡る。
社会人になっても、悩んでいた自分を温かく迎えてくれた福井という故郷へ恩返しがしたいという想いは消えなかったが「何かしたい」という曖昧ななにかがざわめくだけだった。
そんな中、2019年福井県知事選にて杉本達治氏が当選した。自分は福井県は圧倒的な保守の地盤だと思っていたために単純にすごいなと思い、少し選挙に興味を持ち始めた。調べてみると元プロボクサーが県議にいるのも初めて知った。その後の市長選では東村氏に46歳の黒川氏が迫る場面もあり、「これは何かが変わろうとしているな」と感じた。
ただ、「これから何かが変わろうとしているな」では「結局何も変わらない」のではないかと思い、できることはないかと考えた。
そこで、県政や、市政の議員の声を、「選挙に行きたいけど、良くわからないから誰に入れていいか分からない」と思っている若い世代の人に政策が分かりやすく、比較しやすく、客観的に(努めて)まとめていけるようなサイトがあればいいなと思いこのサイトを作ってみた。
以上、簡単でしたが自分たちがこのサイトを作った動機を述べさせてもらいました。偉そうに書いてみてますが、実際に政治を専攻して勉強してきてるわけでもないし日ごろから問題意識をもって過ごしていたわけでもない、どこにでもいるフツーの一会社員です。だからこそ、知らないことは勉強しながら体当たりでインタビューをしたりしてみたいと思っています。
一人でも多くの福井県人が「住んで安心できる、自然と帰ってきたくなる」ような福井にしていくという想いでみなさんと共に勉強していけたらいいなと思っています。